WindFoiling

ウィンドサーフィンとフォイルに関するブログです。

2022年春の逗子試乗会 特集編

つづきに
2022年の春は逗子試乗会の記事を上げていなかったので、思い出しながら上げておきます。春の試乗会で気になった道具をピックアップして紹介します。
ウェーブボードのテイル形状
僕が注目しているのはウェーブボードのテール形状で、右から二番目のゴヤもフィッシュテール(スワローテール)でした。魚の尾びれのように真ん中が少し入り込んでいます。

2021の秋の試乗会の写真を見ると、スターボード、タブー、セバーンのウェイブボードも全てフィッシュテイルでした。

となるとJPはどうなるのか言うことですが、今回の試乗会にはJPのウェイブボードを目にすることができませんでした。そもそもJPのオーナーのジェイソン・ポラコウはずっとスカッシュテイルなのでJPだけはなんとなく変わらない気がします。

スターボード FOiL 150のテール形状
2021年秋の試乗会で好感触だった、スターボードのFOiL150のテール形状を確認してみました。

それがコレ。すごい切れ込みです。
ボードの厚みの2/3はありそうな勢いです。深さも長さも相当あります。

見た目からはどう見ても引っかかりまくるような気がしますが、不思議なことに乗ると全然気にならない。プレーニングは早く、引っ掛かりも無く、ジャイブも回しやすかったです。120L以上の大きめのボードのテール形状が複雑怪奇になっているのは、まだまだ進化するということでしょうか。
このボードの試乗したときのイメージは少しだけ過去記事に記載しています。

wind-sup-foil.hatenablog.jp

イジーセイル CROSS
セイルもフォイルもこれ一枚でカバーするイジーの新しいセイルクロスです。

www.ezzy-japan.com

色は白で目立ちます。形状はフリーライドで見ると速そうです。

トップから見るとこんな感じで綺麗なカーブが出ています。
イジーのトップはマストのトップが”スポッ”とはいるカップタイプだったのですが、変わったのかもしれません。写真を撮っている時は気づかなかったので、次回確認してみます。

イジーセイルの特徴だった窓の形状と素材が変わりました。昔は柔らかいビニールのような素材でしたが、軽いフィルム素材になっています。さわった感じでは素材に柔らかさはありませんでしたが、セイル全体でイジー独特のフィーリングを出しているので問題ないそうです。
たしかに長く使っていると真ん中だけ曇ってくるので、長く使うにはこの素材のほうが良いと言うことのようです。
窓の形状が変わるとハーネスの位置合わせの目安がなくなってしまうのですが、やはり窓の真ん中に合わせると良いようです。

ブームエンドを見るとブームより下が長くなているで、ウェーブやフリスタには向きませんが、スピードを出して走るには良い形状です。フォイルでも機能しそうです。

ボトムは一見今までどおりです。

しかしイジーセイルのダウンのマークを見ると、FINEとFOILでどこまで引けば良いかが書かれていて、フィンのほうが緩めで、フォイルの方が強めに引くことが示されています。
基本的にセイルのダウンは風が弱いと緩めて、風が強いと引くのですが、これまではフォイルの時は風が弱いこともあり緩めに引いてセイルを張っていましたが、どうやら世界の常識は変わっているようです。

僕の場合は、ウィンドが走るならウィンドに乗るのですが、基本的にセイルは風の強さによってサイズが決まってくるので、同じ風域で使うならフォイルはより強め(つまり浅め)に張ると良いようです。

スターボードフォイルの主翼固定方法
スターボードのフォイルの主翼(前翼)の固定方法が変更になっています。

これまでは主翼も角度が調整できるようになっていました。


綺麗にハマっていて調整できません。

じゃあどう調整するのかと言うと、ボードに取り付けるところにワッシャーを噛ませて、主翼の傾きを調整するそうです。
微調整は尾翼(スタビライザー)で調整するそうです。一般の人は主翼の向きまで気にする必要は無いと思うので、尾翼だけ調整すれば良いので、セッティングに悩むことが無くなります。

ゴヤ AirBolt
最近はウィンド、SUP、フォイル、ウィングとマルチで遊べるボードが増えて来ました。このゴヤのAirBoltはフォイルとウィングのマルチボードで、ウィンドはできません。

ストラップポジションはとても沢山用意されています。トラッカーからストラップの距離がとても短いのはフォイルの特徴です。

前から見ると、かなりエッジがラウンドしていて、ボトムが深めのダブルコンケーブになっています。こう見るとウィンドサーフィン的には微風での走り出しが大丈夫かなと思ってしまいますが、このボードはウィンドサーフィンを対象としていないので、問題ないと言うことでしょうか。

テールからみると、テール形状とボトムは、ちょっと独特で複雑な形状になっています。ちょうど真ん中から繋いだようになっていて、後半はフラットです。まだまだ進化しそうですね。

おわりに
今回はあいにく天気であまりに微風だったので、ウィンドサーフィンには試乗しませんでしたが、いろいろな道具を間近に見る機会とメーカから直接情報が得られるのが、試乗会の良い所です。例年だと試乗会のあとはバーベキューとなるのですが、それはもう少し後の楽しみにとっておきましょう。

おしまい