WindFoiling

ウィンドサーフィンとフォイルに関するブログです。

号外 次回のオリンピックはフォイルです

はじめに
東京オリンピックはウィンドサーフィン級はRS-Xというボードを使用しますが、次回のオリンピックからはフォイルに変わります。艇庫に初めて来たオリンピック艇種をちょっとだけ紹介します。

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ボードはスターボード
ボードはスタボードのiQFOILです。幅が凄いですが、フォイル用のボードだけあってボードの真ん中より前(ノーズ)は反っています。

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ボトムは深めのダブルコンケーブで、テイルはダブルレイルのカットアウト付きとなっています。昨年のワールドカップで見たボードによく似ています。また、エッジも真ん中より前は丸くなっています。
風が十分にある時は、普通のフィンを付けてウィンドサーフィンでもレースを行うように出来ているのですが、ほとんどフォイルでしかレースが行われないのではとのことです。

フォイル
フォイルは同じくスターボードのiQ FOIL です。マストはカーボンのようですが、胴体はアルミでハイブリッドのフォイルです。
主翼は下付けで細く長くて900mm、翼端が下に反った形状で速そうです。胴体は相当長くて、1Mは超えていそうです。

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ひっくり返すとこんな感じです。

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尾翼は上付けで255mm、翼端が上に反っています。

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こうしてみると両方とも現在主流の形状です。ただ相当頑丈に作られている印象です。組付けの精度も高そうです。

組みたて
主翼はネジ5本、尾翼はネジ4本で胴体に止めます。胴体に翼を付けたらマストと胴体を繋いでネジ5本で止めてフォイルを組み上げます。

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組み上がったフォイルをボードを逆さまにして上から差し込みます。そしてフォイルとボードのボトムの隙間がなくなるように、紙やすりでフォイルのベースを少しづつ削って調整していました。

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こう見るとマストがとても長いですね。95cmくらいでしょうか。なおセイルもブームもセットです。

2Mの風から
浮くそうです。この日の逗子はご覧のように風を感じる程度の微風でしたが、あっという間に沖まで飛んで行きました。

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おわりに
ウィンドサーフィン級でオリンピックを目指すには、このセットが必要になります。目指すところが違うので、買おうとは思いませんが、一度は乗っては見たいですね。
ちなみにセイルとマスト、ブームにジョイントをセットすると100万円くらいになるそうです。(高いな~)
オリンピックがフォイルになると学連のBICからの差が開いてしまいますが、今後はどうなるのでしょうか。どうせならBIC級が別にできると良いんですが、それとも逆にフォイルがウィンドサーフィンの主流になるのでしょうか。

 

おしまい