WindFoiling

ウィンドサーフィンとフォイルに関するブログです。

2024年春の逗子試乗会特集編 JP Magic Moveに乗ってみた

つづきに
2024年4月28日 逗子晴れ 南風3-4m 快晴です。逗子の試乗会で気になった道具を試乗してみました。

JP MAGIC MOVE Wood Pro 110L  237cm☓66.5cm 6.9Kg
このボードは今年リリースされた新しいJPのボードです。試乗会で一通り見て回って、今年の春の試乗会で一番気になったボードです。
どう見ても乗りやすそうな形をしています。厚すぎず、薄すぎず、広すぎず、ひと目見てこのボードは他とは違うと分かると思います。とにかくシェイプがスムーズでキレイです。

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写真ではわかりにくいのですがこのボードはテールに特徴があって、ダブルレールテールになっています。中心は今どきのボードらしく厚いのですが、外側にスカートが2cmくらい付いている感じで、つなぎ(写真の親指の腹の部分)がヘコんでいます。
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ボトムは薄めのダブルコンケーブからテールはフラットアウト。アウトラインはノーズからボトムまでスムーズです。

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フィンは110Lにしては33cmという、ちょっと短めなフィンが付いています。
想定適正セイルサイズは6.0m2前後でしょうか。
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このボードのテールはスカッシュでボリュームに対してかなり幅広に見えます。
そして最近のボードには珍しくフットストラップの位置がたくさん選べて、後ろのストラップはシングルにもできます。
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試乗
このボードを海に浮かべると、バランスの良さを感じます。テールに幅があるので立ち位置に困ることはありません。この日の逗子はオンショアで少し波があったのですが、ものすごく波超えしやすいボードです。テールのスカートが波に噛んでどんどん上って行きます。小さなフィンの心配はありません。
直進性もそれなりにあり、プレーニングに早く入れるし、ジャイブもとてもスムーズです。ジャイブを簡単にするためにテールを絞り込むコンセプトが多い中、サーフボードのような幅広テールと薄いレールの組合わせが、スワローテール全盛のウェーブボードと同じコンセプトのようです。さっと向きを変え小波にも乗れて良く動きます。
ここ数年試乗した中では一番のバランスの良いボードだと感じました。
まとめ
ウィングやフォイルが出てきて、ウィンドサーフィンの立ち位置が見えにくくなっていますが、この時期にこのボードを出してきたJPのウィンドサーフィンに対する情熱を感じました。プレーニングしやすく、波を超えやすく、ジャイブもタックも楽にでき、小波にも乗れ、気持ちよくカーブし、チョップジャンプやちょっとしたトリックもできる本当にマルチなボードです。5.6m2〜6.2m2あたりのセイルを使い、フィンもネジを一本止めるだけなので、セティングも簡単で直ぐに準備完了です。シンプルな道具で6m〜12mのウィンドサーフィンの楽しい風域をカバーできると思います。
正直これより上のボードはウィングとかぶるのでいらなくて、これより下はウェーブボードになってしまうので、シンプルにウィンドサーフィンだけを楽しむのにベストなボードではないかと思いました。
ただフォイルボックスではないので、フォイルは付かないかもしれないので注意です。

関連リンク
試乗を終えてからこのボードのリンクをたどって見ました。

jp-australia.com

記事を書いたあとにこのボードの動画を見ると、私が試乗して感じたものと全く同じ魅力を表現していて驚きました。ボードの選択に困ったときは”これ一本”といった所でしょうか。

おわりに
フルプレーニングできなかったので、吹いたときにもう一度試乗してみたいです。JPの脇本さんが本栖湖に持ってきてくれるのではないかと期待しています。
おしまい

気になったら
アマゾンで買うと利益が少ないそうなので、出来ればお近くの本屋さんで買ってくれると嬉しいそうです。

近くの本屋になかったらこちらから