2019/11/16 逗子 北のち南風 ３ｍ
今使っているブーム
PROLINEと言うメーカの WIDE CARBON 160で、Φ26mmで、重量1.95Kg の軽いカーボンブームでしたが、２０１０年５月に購入したので、９年半を経過し各部にガタが来ていました。また、細径のRDMマストにもアダプタ無しで対応できるようになっているのですが、ゴムの部分がつぶれて来て、細めのRDMマストを綺麗にホールドできなくなって、セイリング中に下にずれやすくなっていました。この古いブームはワイドブームの初期のもので、ちょっと極端なワイドな作りになっていて、コントロールが難しいものでした。
なおワイドブームとはマスト側が急に広くなっていて、セイルが引き込みやすく、慣れると少しの動きでセイルをコントロールする事ができるようにしたブームです。その反面、ノーマルカーブのブームと同じ感じで風をとらえると、セイルがより閉じた状態となり、風の力がダイレクトに伝わり、最初は微妙なコントロールが難しかったです。
最新のワイドブームはブームのカーブを少しマイルドに戻してコントロールが楽になっているようです。
NEW BOOM
購入したのはアーロン カーボン１５０です。 １５０ベースとありますが、１４６から２００ｃｍまで調整してセイルを張れるようです。
持つ部分はΦ24.5ｍｍで相当細いです。持ち手の部分のみ細い訳では無く、全部が細い作りになっています。
カタログ重量は2.３Kg で、他のカーボンブームより少し（100g程）重いです。元のカーボンよりは、350g重いはずですが、バランスが良いせいか重くは感じません。
重さには実際の重さと、振り回した時に感じる重さ（スイングウェイト）があって、ブームのエンド側（マストじゃ無い方）が軽ければ、同じ重さでもセイルをコントロールするときに軽さを感じます。
このブームのブームエンドはさらに細くて、僕の親指より細いくらいです。
ジョーはRDM専用になっていて少し隙間があるので、細目のマストでもこれならがっちり止まりそうです。レバーは一見プラスチックに見えますがアルミ製で、コーディングがされています。
ブームエンドは擦れ防止のゴムパッド（赤い部分）が付いています。
ブームエンドはかなりワイドで、ループが斜めについているので止めやすそうです。クリート（留め金）の部分が今年のモデルから、ステンレス素材からプラスチック素材に変わっています。
ブームジョーにはアップホールを止める紐とバンパーが付いています。力を入れればジョーの部分は回るので、収納が楽になります。
ラインはジョーの中に綺麗に収まります。また、マストのアタッチメントの部分は、止めているネジよりも少し長くなっているので、マストへの負担が少なそうです。
実際にセイルを張って確認
ブームエンドはループループTO ゴー になっていますが、通常のブームの横では無く”ななめ”（といってもほとんど縦）になっているので、ラインが交差せずに綺麗に通せて、アウトのテンション調整が楽になっています。
このブームエンドはかなりワイドになっているので、アウトを緩めにセッティングしても、セイルがブームに張り付く事はないでしょう。
ハーネルラインを通すときも、このくらい細いと、"するっ”と通す事ができます。
使いごごち
軽く、径も細いので指に引っ掛けやすく疲れにくいです。ワイドブームですが、ブームのカーブが微妙に調整されていて、昔のワイドブームのような使いにくさはありません。（ほんとに見かけは少しの違いなんですけどね。）
特にブームエンドが軽いので、カタログからイメージする重さは全く感じられません。
ただレース用の太径ブームのような、がちがちに硬いという感じではありません。カーボン特有の少ししなる感じの軽い使いごごちのブームです。
こんな人におすすめ
アルミブームがそろそろ５年くらいたってヘタって来たら、二本目はカーボンブームはいかがでしょうか。きっとその違いが実感できると思います。
”カーボンブームに変えると、１０回のセイルアップで疲れていたのが、１２回は行ける”とか、”ジャイブの時にセイルを落としにくくなった”なんて良く言っています。
