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号外 2020モデル試乗会 その6 EZZYセイル最強伝説 その2

 2019/10/22 令和元年 即位の礼 逗子海岸 北風12M 

 

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秘密その3 セッティングが楽

EZZYのセイルはセッティングがとても簡単です。

1.マストが通しやすい

まず、マストをスリーブに通して行きますが、どのセイルもとても楽に通ります。これは他のセイルではマストスリーブでセイルの形状を作り出そうとしていますが、EZZYは前述のベルトでセイル形状を作っているためだと思います。

 

2.マストキャップが楽

他のメーカーのセイルはマストの先端にセイルの先端に差し込むので、最後に確認しないとずれてしまったり、外れなくなったり、専用マストでないとはまらなかったりしますが、EZZYのセイルは逆で、トップにキャップが付いていて、そこにマストを差し込むようになっているので、マストのトップ形状の影響をあまり受けません。

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マストキャップの入り口にマストの先端が引っかかる場合は、キャップを強く押し込んで抜けないようにしておきましょう。

 

3.ダウンの調整が楽

次にダウンを引いて行きますが、他のセイルメーカのセイルでは、風速に応じてダウンで調整しますが、EZZYのセイルはダウンで調整するのでは無くアウトで調整します。TAKAを除いてEZZYのセイルのダウンの調整範囲はほとんどありません。前後5mmから10mm程です。それにゲージが付いているので一度セッティングが決まればいつでも同じセッティングが再現できます。初めて使うときにプロの人やEZZY使いの人、EZZYの営業の人に一度見てもらったら、いつでも、何度でもそのセッティングが再現できます。

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そしてなぜか、このゲージのMAX以上にダウンを引こうとすると、急激に重くなって全く引けなくなります。力いっぱい引いて5mm戻すでも良いかもしれません。

他のメーカのセイルは、そもそもダウンが重くてMAXまで引けないものや、どこまでも引けてしまうものがあります。

 

4.アウトの調整範囲が広い

こうして書いてみると、セイルによって、ダウン調整型とアウト調整型、ダウンとアウト調整型があるようです。ニールプライドはダウン調整型でアウトは殆どさわりません。GAはダウンとアウトの両方で調整します。EZZYはアウトで調整します。 

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ただし、EZZYのようにアウトの調整範囲が広いのはそれはそれで大変ですが、セイルのダウンテンションのセッティング修正には、一度浜に上がってセイルとボードから外して、一度テンションを緩める等の時間がかかりますが、アウトを調整するのであればセイルをボードに着けたまま、海上でも調整できて楽なので、あれこれ試してみて下さい。
 

5.ハーネスラインの調整が楽

ハーネスラインをブームのどこに付けたら良いのかなかなか判りませんが、EZZYなら一発で決まります。EZZYのメインパネルにある材質の違うウインドウの真ん中にハーネスを付けると、ばっちりセンターになりなす。ここは丁度セイルの重心位置になっています。

 

 ショウジさん曰く

そんなことは無い。試乗セイルは責任をもって一番良い所にハーネスをつけている。
あれ、どれもウィンドウの真ん中だな~。 

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秘密その4

EZZYセイルは真ん中のウィンドウが風の強弱を吸収し、鳥の羽のように自然に滑らかに動きます。

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それが、乗り手に優しいセイルなんです。EZZのセイルは最高のユーザーフレンドリー性能を求めているのではないかと思います。

  

ただし

セイルに最高の性能や尖がった性能を求めるとなると、他のメーカーのセイルに分があるかもしれません。例えばレースでの最高速や、フリースタイル競技などです。また、EZZYのセイルの柔らかさが物足りない人や、軽さを追求するともっと軽いセイルもあると思います。どのセイルメーカーのセイルもそれぞれ個性があって、最高の性能を求めて開発されていますが、それを試せるのが試乗会の良い所だと思います。

 

つづく