2019/10/22 令和元年 即位の礼 逗子海岸 北風12M
朝から大雨で逗子海岸に到着した時間が遅かったので、今年の試乗は二艇のみとなりました。雨 で参加者が少ないので、15:00には撤収開始してバーべQを開始しようとしていましたが、お願いして16:00までちょっと乗らせてもらいました。
ショートアンドワイド+フォイル
次の試乗は、やはり気になるフォイルレディとなった、かなりショートアンドワイドとなったスターボードのCARVEです。
スターボードのボードは、癖があるボードが多いイメージなのですが、このカーブだけは昔から癖が無くて、軽くて速いボードです。
セイルはセバーンのゲイター6.5m2です。今日は風が吹いているので、試乗用セイルの最大サイズと言った所です。
実物を見ると、やはりノーズの短さと丸っこさはちょっと驚きです。昔もノーズをぶったぎったようなボードやかなりショートなボードがありましたが、ノーズが短いとピッチング(上下動)が激しくなり、かえって水面に引っかかったりして、直ぐに姿を消してしまいましたが。最新のボードはどうなんでしょうか。
ボードのメーカの説明はこちらから
では試乗してみます。
短くなったノーズ
まず短いノーズですが、前に突っ込むことなく全く心配はありません。突っ込みそうになっても、するっと前に抜ける感じです。このあたりはフォイルの影響かもしれません。
ワイドボードは貼り付いて、加速が遅いイメージがありますが、このCARVEは加速も良く、あっという間にスピードが出ていってしまいます。
CARVEのテイルはダイアモンドテールですが、ダイアモンドテールのボードはプレーニングが速くて、水切れが良いボードが多いと思います。
数年前にANGLOのレースボードに乗った時も、スピードが出過ぎて怖いと思いましたが、このボードもあっという間にすごいスピードになってしまいちょっと逗子湾は狭すぎです。
ジョイントのへこみ
CARVEのジョイントの位置は少しへこんでいますが、これが意外と良い効果を生んでいます。足の置き場に丁度良いんです。風が無いときはバランスをとるのにジョイントの前に足を置きますが、このノーズの短くなったCARVEは、セイルアップしたら走り出さなくてもジョイントの後ろで丁度良い感じです。これはちょっと驚きです。なんならそこでセイルアップできるくらいです。そしてジョイントのへこみに丁度足がかかる感じで、足元を見なくても、自分の足をボードのどこに置いたら良いか、考えたり見たりする必要が無く、プレーニング前の足の位置はもうここで決まりです。
ジョイント部のへこみは、レース用のスラロームボードではデッキ全体を凹ませて、ノーズが上がらない様にするんですが、そうするとノーズが薄くなって、タックやセイルアップができなくなるんだそうです。CARVEではノーズのボリュームを落とさずに、ジョイントの所だけを下げているんだそうです。おかげてセイルアップやタックが難しくなるのを防いでくれています。
プラス1
そしてノーズが短くなったもう一つの凄い所は、セイルが水面に落ちていて反対側に回すときに、ノーズが長いボードだと、一旦セイルを水から上げてから反対側に持って行きますが、なんとこのボードはブームがノーズに引っかからないので、ノーズの前をするっと通してセイルをボードの反対側に回すことができるんです!
たしかボードのテールが短くなって、テールにブームが乗らなくなった時に、ウォータースタートができなくなったりしましたが、そもそもノーズ側にブームをのせる動作はないのでデメリットにはなりません。
特に今日の逗子のように、10M以上の風が吹いていると、どうしてもセイルの向きを変えたくなるのですが、実はこれがすごい楽なんです。
反対側にセイルがある時にノーズ側をセイルアップせずに簡単に回せるのが、これが何気に一番すごいショート化のメリットかもしれません。
プラス2
それと、このCARVEはすごく楽にあっという間にくるっとタックが回ります。ボードバランスが絶妙で、テイルも絞り込んであるので、さすがにこれくらい板が短いと、どこにも引っかかることなくタックもクルリと回ります。テールはダイアモンドテールで、プレーニングが速いのですが、結構絞り込んであるので、ジャイブも驚く程くるりと回ります。
CARVEまとめ
ノーズは丸っこくて、最初突っ込んだら怖いかなと思っていましたが、全然そんなことはありません。昔のただ切っただけのボートと違い、ノーズは丸くエッジも落とされているので、変に引っかかることはありません。
ノーズが短くなったデメリットは全くありません。
あまり速いボードに乗っていないこの頃ですが、久しぶりに逗子湾内を爆走できました。残念ながらGPSがオフだったので、速度が計測できなかったのですが、逗子でぶっちぎりは久しぶりの感覚です。
フリーライドが速くなったと毎年言われていますが、2020年モデルはちょっと異次元のスピードです。デメリットと言えば、このマイルドなCARVEでさえ速すぎて、逗子湾では狭すぎることでしょう。
フォイルはウィンドサーフィンのボードにも良い影響を与えているのかもしれません。2020年モデルのCARVEは、タックがしやすく、ジャイブもしやすく、フォイルでも乗ってみたくなりました。
おまけ
試乗に使用したセバーンのゲイター6.5m2ですが、軽くて扱いやすい良いセイルでしたが、今年のモデルはさらにスラローム寄りになった感じでした。ノーカムとは思えない、とても軽くて速いセイルになっています。
つづく